フーズム

フーズムは、ドイツのシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州にある小さな港町で、北海沿岸の北フリースラント地方に位置しています。人口約2万3千人のこの町は、海事遺産と色鮮やかな家々で知られています。フーズムは港の伝統が特徴です。かつては活気のある貿易と漁業の町であり、今日でも港はマリーナとして、また観光やイベントの拠点として重要な役割を果たしています。フーズムの街の中心部は小さいながらも活気と個性に溢れています。港の近くに位置し、色鮮やかな古い家々、石畳の道、居心地の良い路地に囲まれています。北ドイツ特有の、海に面した、ゆったりとした、そして本物のような雰囲気が漂っています。毎年3月になると、フーズムの城公園はクロッカスの花が咲く「クロッカスブルーテ」と呼ばれる時期を迎え、紫色の花で彩られた海の景色に一変します。クロッカス畑は北欧最大級の規模を誇り、毎年春には何千人もの観光客が訪れます。城の白いファサードに映える紫色は、フーズムを象徴する絵葉書のモチーフです。400万本以上の野生のクロッカスが自生していると言われており、おそらく中世に修道士によって植えられたものと思われます。